呼吸が浅いのは、姿勢のせいかもしれません
「深呼吸してください」と言われても、うまく息が入らない…。
そんな経験はありませんか?
実はそれ、“姿勢”が関係しているかもしれません。
呼吸は肺だけで行うものではなく、
背骨や肋骨、横隔膜、骨盤など全身が連動して行われています。
ところが、スマホやパソコンを長時間使う現代の生活では、
背中が丸まり、頭が前に出た「猫背姿勢」になりやすくなっています。
この姿勢では胸の前が閉じてしまい、
横隔膜が下に動けず、肺が膨らみにくくなるため、
自然と呼吸が浅くなってしまうのです。
浅い呼吸が続くと酸素が足りなくなり、
・疲れやすさ
・肩こり
・眠りの浅さなど、
さまざまな不調が現れてしまいます。
「呼吸が通る姿勢」とは?
では、どんな姿勢が呼吸しやすい姿勢なのでしょうか?
ポイントは“骨の積み重ね”。
骨盤・背骨・頭がまっすぐに重なり、
力を入れなくてもスッと立てる姿勢が理想です。
正しい姿勢のとき、横隔膜・肋骨・骨盤が連動し、
まるで波のように体が自然に呼吸と一緒に動きます。
深く息を吸うと肋骨がふんわり広がり、
吐くとお腹の奥がやさしく締まる。
このリズムが整うことで、
体の循環も良くなり、心も落ち着いていきます。
逆に、背骨のどこかが硬くなっていると、
横隔膜が十分に動けず呼吸が浅くなり、
肩や腰が張ってしまう原因にもなります。
姿勢を整えるための簡単チェック法
鏡の前で、自分の姿勢を観察してみましょう。
耳・肩・腰・くるぶしが一直線に並んでいますか?
もし頭が前に出ていたり、腰が反っている場合は、
「呼吸が通りにくい姿勢」かもしれません。
簡単なリセット法として、壁を使ってみてください。
背中・お尻・かかと・肩甲骨・後頭部を壁につけて立ち、
軽くあごを引きながら、ゆっくりと深呼吸。
胸が広がり、空気がスーッと入っていく感覚があるはずです。
この姿勢を1日数回意識するだけでも、呼吸は変わっていきます。
姿勢が整うと、心も整う
姿勢が整うと、呼吸が深まり、自律神経のバランスも整っていきます。
呼吸は「吸う」ときに交感神経、「吐く」ときに副交感神経が働くため、
深い呼吸ができる姿勢で過ごすことが、
“自分を落ち着かせるスイッチ”にもなるのです。
サロンでも、姿勢と呼吸を整えることで
「夜ぐっすり眠れるようになった」「肩が軽くなった」と
変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
次回予告:「自律神経と呼吸」
次回は、呼吸と自律神経のつながりについて。
ストレスや不眠、イライラを感じやすい方こそ、
“呼吸で心を整える”という方法を知っていただきたいと思います🌿
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