～「フレイル」という言葉を、優しく知る～

「最近、疲れやすい」「外に出るのがちょっと面倒」「動くとすぐ息が上がるようになった」
そんな小さな変化を感じていませんか？
年齢を重ねると誰もが感じることですが、実はそれ、**“フレイル”**のサインかもしれません。

フレイルとは、加齢によって心や身体の活力が少しずつ弱まっている状態のこと。
病気というほどではないけれど、放っておくと寝たきりや認知症などにつながることもある、
いわば「健康と不調のあいだ」にあるグレーゾーンです。

でも、怖がる必要はありません。
フレイルは“戻れる状態”でもあります。
早めに気づいて、生活の中で心と身体を少しずつ整えていけば、
再び元気を取り戻すことができるのです。

「疲れやすい」は、実は身体が整っているサインかも

たとえば、旅行やイベント、友人との集まりなど、楽しい時間を過ごしたあと。
帰ってきたらどっと疲れて、何もしたくなくなることはありませんか？
以前は平気だったのに…と思うと、ちょっと不安になりますよね。

でも実はそれ、身体がきちんと働いている証拠なんです。
楽しい時間のあいだは、私たちの身体は“興奮モード（交感神経優位）”になります。
その後、日常に戻ると“リラックスモード（副交感神経優位）”に切り替わる。
この切り替えの時に出るだるさや無気力感は、
身体がバランスを取り戻そうとしている「揺り戻し」なのです。

つまり、「疲れやすくなった」のではなく、
「身体の変化を感じ取れるようになった」ということ。
感覚が鈍っていないからこそ、気づけるのです。
これはとても大切なこと。
自分の身体と丁寧に向き合えるようになっている証拠です。

無理をせず、“感じ取る身体”を育てる

ただ、この“感じ取る力”が弱まってくると、
身体のサインを見逃しやすくなり、心や筋力の衰えに気づけなくなってしまいます。
これが、フレイルが進んでしまう大きな原因の一つ。

だからこそ、「あれ？なんか違うな」と感じた時こそチャンスなんです。
休む、深呼吸する、ストレッチする、誰かと話す——
小さな「整える行動」を積み重ねていくことが、フレイル予防の第一歩になります。

当サロンでは、筋肉や関節だけでなく、
**自律神経や脳の反応にもアプローチする“神経整体”**を行っています。
強い刺激ではなく、やさしいタッチで神経の流れを整え、
心と身体の緊張をゆるめることで、自然な回復力を引き出していく施術です。

施術後には、「呼吸が深くなった」「身体が軽く感じる」とおっしゃる方が多く、
“整う感覚”を実感されます。

心と身体は、波のようにゆらいでいい

人の身体も心も、常に一定ではなく、波のようにゆらぎながらバランスを取っています。
少し元気な日もあれば、静かに過ごしたい日もある。
どちらもあなたの一部であり、自然なリズムです。

次回は、そんな「心と身体の関係」をもう少し深くお話ししますね。
焦らず、ゆるやかに整っていく自分を、優しく見守っていきましょう🌿

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